静岡支店浜松北営業所 保安課 技師補
私が電気科に進んだのは、工業高校で学ぶ従兄弟から、電気科では実習などの実体験が豊富にあると聞き、興味を持ったからです。就職に際しては、学校の先生から当協会を紹介され、電気技術を通じてお客さまや社会に貢献できる仕事であると感じたため、入会を決意しました。また、充実した福利厚生や休日制度、家賃補助など、働きやすい環境であることも大きな決め手となりました。保安部門は男性が多い職場であるため、最初は不安もありましたが、周囲のサポートが充実しており、これまで特に困ったことはありません。
停電を伴う年次点検では、チームで作業前に打ち合わせを行い、危険箇所の確認などを経て停電作業に入ります。点検終了後は保護継電器の配線戻しや高圧開閉器の復帰を実施。その後、電柱から電力を供給し、電圧のバランスや異常がないかを確認し、低圧開閉器を投入して送電を完了します。
点検業務は事前にスケジュールが組まれており、それに従って日々の業務を遂行しますが、急な電気トラブルに対応することも少なくありません。特に印象に残っているのは、地域の基幹病院で電気が使えないという連絡を受けた際の対応です。医療機器が使えないと多くの人に影響が及ぶため、懸命に原因を突き止め、何とか復旧させました。お客さまからの「ありがとう」という言葉に、仕事の達成感と電気を守る責任の重さを実感しました。
私は入会して3年目に第三種電気主任技術者の資格を取得し、まもなくお客さまを担当する保安担当者になる予定です。適切にお客さまの設備を管理できるか不安もありますが、これまでの経験とこれから学ぶことを生かして業務に取り組みたいと考えています。
これまで私が成長できたのは、周囲の支えがあったからです。その都度、何が足りないかを教えていただき、励ましの声をかけていただくこともありました。ときには厳しい指導もありましたが、「君ならできる」という期待と、私を育てようという気持ちを強く感じました。そうした先輩や上司の期待に応えることが、現在の私の成長へのモチベーションになっています。