三重支店四日市営業所 保安Ⅰ課 技師
私は在学中から将来の仕事に役立つ資格を取りたいと思い、第三種電気主任技術者の資格にチャレンジしていました。就職の際は、学校の先生から当協会なら資格を生かして活躍できると勧められ入会を決めました。在学中に3科目を合格していたため、入会して最初の試験で資格を取得し、現在は保安担当者として各種点検や検査を行っています。
普段は担当するお客さまの月次・年次の点検などを行っていますが、ときには、半導体製造工場などで大規模な試験技術業務の一員として携わることもあります。こうした現場は電気設備担当者と上長が事前に調整し、指示を受けて現場作業に入りますが、セキュリティが厳しく、見慣れない装置がたくさんあるので神経を使います。このほかチーム内では購買担当として、業務に必要な資材の調達や手配を担っています。
この仕事で最もやりがいを感じる瞬間は、お客さまからの感謝の言葉をいただくときです。点検の際には、設備に記されている製造年を確認し、経年劣化による事故のリスクを予測します。危険が認められる場合は、詳細に説明し、適切な改修や交換を提案します。また、漏電などの事故が発生した際には、原因を徹底的に追究し、解決にあたります。お客さまから「将来の危険性やトラブルの原因を発見してもらえて助かった」と感謝されると、大変嬉しく思います。
さらに、継電器試験など、専門知識が求められる業務を担当し、それを自分の力で遂行できたときには、大きな成長とやりがいを実感します。
保安担当者になってからは顧客や工事業者と接する機会が増え、よりコミュニケーションの重要性を強く感じています。特に、電気の専門知識がない方が多いため、より分かりやすい説明を心がけ、こちらの意図を正確に理解していただけるよう努めています。
私たちの業務は、定期的な電気設備の保安だけでなく、新たな機器を導入する際や電気利用の要件が変わったときの官庁への申請や届け出のサポートも含まれます。電気分野には多くの法令が存在するため、これらを順守し、安全に電気を使用できるようにすることも重要な役割です。
職場では、作業責任者になることを一つの目標としています。作業責任者には無停電点検、竣工検査、停電点検といった種類がありますが、まずは無停電点検の責任者となり、営業所の業務に貢献していきたいと考えています。