三重支店四日市営業所 保安Ⅱ課 技師
前職では工場設備の制御盤の組立を担当していましたが、仕事が不規則で残業が多かったため、転職を考えていました。その際、専門資格が有利であると考え、通信講座を利用して第三種電気主任技術者の資格を取得しました。この資格の取得を機に、当協会の求人に応募し、40歳で入会しました。
電気保安業務の経験がないことに不安はありましたが、先輩や上司の助けを借りながら仕事を習得し、現在は保安担当者として様々なお客さまを担当しています。点検・検査業務はゼロからのスタートでしたが、前職で培った電線加工や配線のスキルが、接地線の取り付けや継電器の配線作業において役立ちました。
漏電などの事故が発生した場合、感電の危険があるため迅速な対応が求められます。簡単なトラブルであれば復帰ボタンを押すだけで解決することもありますが、設備自体の故障が原因の場合、その場での対処が難しいこともあります。現場で可能な限り対応し、一度持ち帰って調査したうえで詳細を報告しています。
また、省エネに関する相談を受けた際には、点検と直接関係がない場合でも適切なアドバイスを提供して喜んでいただけると嬉しく感じます。最終的に、お客さまに安心と満足を提供することがこの仕事のやりがいです。さらに、新たな発電機などの設備を導入される際には、法令に準じた届け出や手続きが必要なことを丁寧に説明し、ご理解いただけたときにも、大きな達成感を得られます。
私の当面の目標は、停電点検の作業責任者の資格を取ることです。現在、当営業所では若いメンバーが増えており、それに対して作業責任者が少なくベテランに負担がかかっている状況があります。私は中途入会で経験はまだ浅いのですが年齢的には上の方なので、早く先輩たちに追いついて作業責任者となりチームに貢献できるようになりたいと思っています。
作業責任者になったとき、チームの取りまとめ、顧客との調整、工事店との折衝などをスムーズに行えるように、知識や技術力とともにリーダーシップやコミュニケーション能力などの人間力も高めていきたいと考えています。